いこまや通信No.7 1996年11月発行

農業あれこれシリーズ①「ボストハーベスト農薬」ってなに?

ポストハーベストとは農作物を収穫した後に使用される人のこと、アメリカ、カナダなどの農産物輸出国の大規模では大量生産農薬の宿命として認められている。

何故なら農産物は工業製品と違って生き物だから当然腐るし、虫がつくまたネズミや島もたべるので長期保存、遠距離輸送には欠かせないものとして認められている。

逆にポストハーベストによって大量貯蔵、大規模農業が成り立っているとも言える。

当然、使用される農薬の毒性が問題になってくる、発ガン性・催奇形性・神経障害などが焦点になる。

ちなみに日本では収穫後の使用は禁止されておりこれをやると犯罪になる。

輸入農産物からは必ず残留農薬 が検出されるが、厳しい検査をすると国際的にこれが貿易の「非関税」に当ると検出 国からの圧力でわが国の厚生省は基準の大幅な緩和を進めている。

交通違反をなくすために道路標識を除去するような措置がとられているのである。

いよいよ自分の命は自分で守る時代になった。

(参考文献 山下一氏の辞典)

神無月の回想

「遺伝子組み替え作物が今秋にも食卓に上がる」という新聞記事が妙に気になり、切り取って幾度となく読み返しています。

細胞の核の中にある遺伝情報を担うデオキシリボ核酸 (DNA)から目的の遺伝子を取り出し別の生物の細胞に組み込む技術を言うそうで、私の知っている農業者も大学の先生と共同でこれに取り組み、春に向かう時期に「露地みかん」を収穫し、市場に出して異常な高値で引き取ってくれたと高々に言っていた事を思い浮かべました。

余計なエネルギーを使う温室栽培でなく、つねに季節はずれの作物が安定収穫されれば一時的には高収入になりますが、他の生産者もいずれやりだしたら一緒でしょう。

それより将来起き得る食料難に対する有効な手段になると説明してもらえれば馬鹿な私でも少しは理解できたのですが、彼は有機生産者の間では大変著名な方ですが、有機農作物は金になると言う感覚で取り組んでいるのには落胆しました。

新聞では厚生省 が安全性を確にして輸入にゴーサインを出したとあり、とりあえず米国、カナダ産のナタネ、トウモロコシ、大豆、ジャガイモの4種類が個用、物由、冷凍食品として食卓に上がるそうです。

日本消費者連盟は安全性への配慮から、遺伝子組み替え食品の表示義務を求めているそうですが、厚生省食品保健課は「安全性を確認したものに表示を義務づける考えはない」としています。

エイズウィルスに感染した血液製剤を国内に蔓延させておきながら、責任逃れにおおわらわした厚生省は記憶に新しいところです。

もし持来この事が安全でなかったら誰が責任をとるのでしょう。

DNAを操作することは「神の領域を犯すことだ」とも言います。

いずれにしろ自然の物を食べることが難しい世の中になって来ているのは確かなようですね。

本記事は掲載当時の店主の主観および情勢に基づくため、掲載内容の正確性・信頼性・最新性を保証するものではございません。

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